【2024年版】優れた顧客データベースソフトウェア

あらゆるビジネスにとって顧客データは価値あるものですが、それを理解し最大限に活用してこそ意味があります。 ここで、顧客データベースソフトウェアの出番です。

データの収集と分析を簡素化するには、堅牢なデータベース機能を備えた、整理されたシステムと強力なカスタマーサービスソフトウェアが必要です。 このガイドでは、カスタマージャーニーのあらゆる段階で優れたサービスを提供するために、顧客データベースソフトウェアのどんなポイントに注目すべきなのか徹底的に解説します。

このガイドで紹介する顧客データベースソフトウェア：

• Zendesk：高性能なAI搭載型CX
• HubSpot：マーケティングの自動化に最適
• monday.com：クリエイティブチームに最適
• Salesforce：大企業の営業チームに最適
• Freshsales：シンプルなユースケースに最適
• Zoho CRM：データベースの共有に最適
• ClickUp：プロジェクト管理に最適
• Airtable：モバイルでの営業に最適
• Keap：ライフサイクル管理に最適
• Agile CRM：優れた無料のCRM

顧客データベースソフトウェアとは、カスタマーエクスペリエンスプラットフォームの重要な要素であり、企業による顧客情報の取得、保存、管理、分析を可能にします。 顧客管理システム（CRM）やeコマースツールなどのシステムと統合して、顧客名、連絡先情報、購入履歴、インタラクション、好みなどを包括的な顧客プロフィールに集約します。 サポート担当者はこれらのインサイトを活用して顧客一人ひとりに合わせたサポートを提供したり、データにもとづいた意思決定を行いカスタマーサービスを向上するのに役立てることができます。

今日、市場では複数の顧客データベースプログラムがしのぎを削っています。 その顧客データベースソフトウェアの中から10個をピックアップし、概要とともに以下にご紹介します。

1. Zendesk

高性能なAI搭載型CX

ZendeskのAIを活用した顧客データベースソフトウェアは、CXに特化した設計です。 使いやすさとスケーラビリティのあるシステムは、ビジネスの成長や顧客層の拡大とともに拡張することができます。 さらに、高度な顧客データとプライバシー保護により、企業はデータの安全性を確保できます。

業界をリードするZendekのエージェントワークスペースを筆頭にZendeskのシステムにはAIが組み込まれています。 生成AIツールは、やり取りが始まる前に重要な顧客データやインサイトをサポート担当者に提示することができます。 一方、ZendeskのエージェントCopilotは、リアルタイムで担当者に必要な情報を表示できるため、顧客対応がより迅速、そして効果的になります。

Zendeskマーケットプレイスでは、1,700を超えるアプリや統合が利用可能なため、企業はシステムに点在する顧客データをエージェントワークスペースにまとめて表示することができます。 そのため、サポート担当者は顧客情報を1か所で確認しながら、パーソナライズしたやり取りを提供し、より強固な関係を構築することができます。 さらに、業界トップクラスの自律性を備えたAIエージェントも、顧客データを活用することでパーソナライズされた対応が可能となり、24時間年中無休の自動化サポートを提供することができます。

また、弊社の顧客データベースソフトウェアは、Zendesk品質保証やZendeskワークフォースマネジメントなどのAIを活用したレポーティングと分析ツールも備えているため、チームのパフォーマンスと顧客とのインタラクションに関するリアルタイムのデータを取得できます。 さらに、あらゆるチャネルの顧客行動に関する現在と過去のインサイトを提供するオムニチャネレポーティング機能を備えているため、関係者と必要な情報を共有することができます。

機能と特徴：

• カスタマイズ可能なダッシュボード
• 一元化された顧客プロフィール
• AIによる支援
• 高度なレポートと分析
• 自動化
• シームレスな統合
• パイプライン管理
• タスク管理
• エンタープライズクラスのセキュリティ
• 顧客セグメンテーション

料金プラン：エージェント1人あたり月額19ドルから（年払い）。 14日間の無料トライアルが利用可能です。

Zendeskの料金プランの詳細はこちらから。

2. HubSpot

マーケティングの自動化に最適

2004年の設立以来、HubSpotは中小企業向けのマーケティングや営業に特化したプラットフォームを提供しています。 無料と有料のツールを備えたこのソフトウェアのスイート製品は、一元化された顧客データベースソフトウェアから販売プロセスを管理したりリードにコンタクトしたりできます。 さらに、チームはコンタクトレコードの管理、顧客のアクティビティの記録、過去のやり取りの追跡が可能です。

HubSpotの営業支援用CRMでは、時間制限のある通話機能、通知、メールのテンプレート、ドキュメント利用など、ユーザーにつき毎月の制限はあるものの無料アカウントのオプションがあります。 HubSpotの顧客データベースソフトウェアの有料版には、分析、文字起こし、プレイブックなどの追加機能へのアクセスと1500万件の連絡先と取引先情報の登録が含まれます。

さらに、HubSpotのコンタクト管理ツールは、営業活動を管理したり、企業情報と取引先の記録を連携できます。 他には、このソフトウェアを使って、顧客情報の管理、活動の作成とログ、ミーティングのスケジューリング、他のツールとの統合などが可能です。

機能と特徴：

• 顧客プロフィール
• 自動化
• インテグレーション
• タスク管理
• パイプライン管理
• スケジューリング機能
• コンテキストキュレーション

料金プラン：有料プランは1ライセンスあたり月額15ドルから（年払い）。 無料プランと14日間の無料トライアルが利用可能です。

お勧めの参考資料：HubSpotとZendeskの統合方法、およびZendeskと HubSpotの比較について詳細をご確認ください

3. monday.com

クリエイティブチームに最適

monday.comは2014年にワークフロー管理製品を発表しました。現在では、中小企業や大企業向けにマネジメントソフトウェアの一連の製品を提供しています。 同社の顧客データベースソフトウェアは、データの管理や顧客関係の追跡などをひとつの場所から管理できます。 さらに、monday.comの顧客管理システムを使うと、中小企業も大企業もリード管理とプロセスの自動化が可能になります。

monday.comは、顧客やリードとのやり取りの追跡、データの整理、既存顧客や見込み客との関係の管理に役立つソフトウェアです。 また、ダッシュボードやレポートのオプションまで、複数の方法でデータを表示できます。 さらに、monday.comのあらかじめ用意されたテンプレートを使って、統一性のあるワークフローを構築可能です。

同社の顧客データベースソフトウェアには、列を編集できるドラックアンドドロップのオプションがあり、製品やサービスに関する顧客のフィードバックのデータを収集できます。 さらに、monday.comはデータ整理に自動化機能を活用できます。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• データのレポーティング
• 自動化
• インテグレーション
• パイプライン管理
• あらかじめ用意されたテンプレート
• ドラッグアンドドロップ機能

料金プラン：有料プランは1ライセンスあたり月額9ドルから（年払い）。 無料プラン（2ライセンス）と14日間の無料トライアルが利用可能です。

お勧めの参考資料：ZendeskにMonday.comを統合する方法をご確認ください。

4. Salesforce

大企業の営業チームに最適

Salesforceは、顧客関係管理の製品を1999年に発売開始しました。 現在、Einstein 1として知られるSalesforceのスイート製品は、マーケティング、営業、サービス、商業、ITチームが活用できるソフトウェアを備えており、その中に顧客データベースソフトウェアも含まれています。 同社プラットフォームの一連の製品は、ニーズに合わせてWebベース製品を選び、顧客データをクラウドに保存することができます。

顧客データプラットフォームのMarketing Cloudを使用すると、エンタープライズ級の企業は複数のソースから一元管理されたデータにアクセスできます。 また、コンタクトの管理、データのレポーティング、ワークフローの管理が可能です。 この顧客データソフトウェアは、SalesforceのCRMに組み込まれています。

Salesforceでは、一元化されたデータベースから顧客プロフィールを作成したり作業が可能ですが、管理者には、設定、実装、ソフトウェアの管理など、ある程度の技術的知識が必要です。そのため、ナビゲーションしやすいシステムを構築するなど、ITチームからのサポートが必要となるかもしれません。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• 顧客プロフィール
• データのレポーティング
• 自動化
• インテグレーション
• 顧客セグメンテーション
• データマッピング

料金プラン：1組織あたり月額1,250ドルから（年払い）。 30日間の無料トライアルが利用可能です。

お勧めの参考資料：SalesforceとZendeskの統合方法、およびZendeskと Salesforceの比較について詳細をご確認ください。

5. Freshsales

シンプルなユースケースに最適

2016年に設立されたFreshsalesは、ユーザーデータを取り込み、管理できる顧客データベースソフトウェアを含むクラウド型のビジネスマネジメントソリューションを提供しています。 このソフトウェアは、複数の顧客タッチポイントからデータを収集できます。 さらに、Freshsalesの顧客データベースソフトウェアには、営業、マーケティング、カスタマーサポートチームのオプションがあります。

Freshsalesは、特定のフィルターと条件にもとづいて顧客をセグメント化することができます。 また、AIツールを使用して情報を整理できるアクティビティタイムラインで顧客データを時系列で表示できます。 そして、チームはFreshsalesを使って、顧客の背景情報にもとづきマルチチャネルキャンペーンを実行可能です。

Freshsalesを使用しているチームは、データ収集や保管をパーソナライズすることができますが、競合他社と比較するとカスタマイズのオプションが多くありません。 また、同社の顧客データベースソフトウェアには、自由形式回答の質問がないため、顧客のプロフィールを構築する際に一般的なデモグラフィックと行動情報しか記載されません。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• 顧客プロフィール
• データのレポーティング
• パイプライン管理
• 共有受信トレイ
• Freddy AI

料金プラン：ユーザー1人あたり月額9ドルから（年払い）。 無料プランと14日間の無料トライアルが利用可能です。

お勧めの参考資料：Zendeskと Freshworksの比較について詳細をご確認ください。

6. Zoho CRM

データベースの共有に最適

Zoho CRMは、中小企業と大企業向けの顧客データベースソフトウェアを提供しています。 ワークフローとツールのオプション機能を搭載した同社のソフトウェアは、サービス履歴を含むさまざまな顧客データを一元管理することができます。 またZoho CRMは、チャットボットで顧客の問い合わせに答えたり顧客情報を収集することが可能なほか、それを顧客データベースソフトウェアで管理することができます。

Zohoの顧客情報ソフトウェアを活用すると、地理的位置、サブスクリプションレベル、使用製品などのデータの内容に応じてセクション分けすることで、収集したあらゆる情報を整理できます。 Zohoの顧客データベースソフトウェアは、同社のCRMと統合して、サービスの一元管理が可能となり、さまざまなチャネルで利用できます。

さらにZohoでは、既存のデータをインポートして新しいデータと統合し、顧客情報を1か所にまとめることができます。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• データのレポーティング
• 自動化
• インテグレーション
• パイプライン管理
• モバイルアプリ
• 在庫管理

料金プラン：ユーザー1人あたり月額14ドルから（年払い）。 15日間の無料トライアルが利用可能です。

お勧めの参考資料：ZohoとZendeskの統合、およびZendeskと Zohoの比較について詳細をご確認ください。

7. ClickUp

プロジェクト管理に最適

2017年に設立されたClickUpは、中小企業や大企業向けに生産性ソフトウェアを提供しています。 このプラットフォームでは、カンバン、リスト、テーブルなどの幾つものダッシュボード表示が可能なため、チームはさまざまな形式で顧客データを閲覧できます。 ClickUpのダッシュボードウィジェットを活用すると、データの内容にもとづき顧客情報をカテゴリ分けして整理することが可能です。

チームは、ClickUpのCRMと顧客データベースソフトウェアを使うことで、顧客のオンボーディングやアウトリーチを1か所から行うことができます。 また、同社の顧客サービスデータベースでは、顧客とのあらゆるやり取りを一元管理できるため、過去、現在、これから受け付ける対話のすべてにアクセスできます。 さらに、顧客とのやり取りやデータにタグ付けして追跡が可能です。

ClickUpは、他にリード管理、レポーティング、データ分析、あらかじめ用意されたCRMテンプレートなどの顧客データベースソフトウェア機能を備えています。 企業は、ClickUpを活用して、顧客の行動ややり取りを解析できるカスタマーサービス向けデータベースシステムを作成することもできます。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• 顧客プロフィール
• データのレポーティング
• 自動化
• インテグレーション
• パイプライン管理
• アカウント管理
• 顧客のワークフロー

料金プラン：ユーザー1人あたり月額7ドルから（年払い）。 機能に制限のある無料プランも利用できます。

お勧めの参考資料：ZendeskとClickUpの統合について詳細をご確認ください。

8. Airtable

モバイルでの営業に最適

Airtableは、アプリ連携を構築するための一元管理型システムです。 同社のプラットフォームを使うと、ワークフロー、ロードマップ、キャンペーン、候補者、その他のプロジェクトや関係者を追跡することができます。 さらに、チームはAirtableを使用して複数のプロジェクトを接続し、タスク管理とコラボレーションを1か所から実行できます。

Airtableの自動化オプションを活用すると、購入履歴、作業指示、そしてその他のやり取りを連携して顧客データを管理できます。 Airtableの顧客データ収集システムは、常にダッシュボードを最新の状態に保てるため、リアルタイムの変更、プロジェクト、進捗状況をユーザーに知らせることができます。 この顧客情報ソフトウェアは、サードパーティのアプリ、既存のツール、その他のビジネスプロセスと統合することも可能です。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• 自動化
• インテグレーション
• アプリビルダー
• AIツール

料金プラン：有料プランは1ライセンスあたり月額20ドルから（年払い）。 無料プランが利用可能です。

9. Keap

ライフサイクル管理に最適

Keapは、カスタマーサービスのデータベースを含む、CRMとマーケティングツールのスイート製品です。 自動化とCRMソフトウェアに特化した、中小企業向けのKeapは、顧客データを収集、整理、追跡し、ユーザーが企業全体で共通のプロセスを自動化できるようにします。

KeapのCRMには顧客データベースソフトウェアが搭載されているので、ユーザーは追加機能なしでデータにアクセスできます。 さらに、支払処理、メールマーケティング、セールスパイプライン管理などのオプションもあります。 Keapを使用すると、中小企業のオーナーはデータ管理プロセスの自動化、顧客のアクティビティと履歴の追跡、顧客データレポートの表示が可能です。

Keapの顧客データベースソフトウェアには、ライフサイクルの自動化も含まれています。 これにより、Keapのユーザーは、収集したデータとコンテキストにもとづいてカスタマージャーニーを構築し、活用することができます。 さらに、ランディングページとフォームを活用して、企業は顧客に関する情報を1か所にまとめて保管することができます。

機能と特徴：

• 顧客プロフィール
• データのレポーティング
• 自動化
• パイプライン管理
• カレンダーマネジメント
• フォームの取り込み
• メールとテキストメッセージの追跡

料金プラン：ユーザー2人、1,500件の連絡先情報まで利用可能で月額249ドルから（年払い）。 14日間の無料トライアルが利用可能です。

10. Agile CRM

優れた無料のCRM

Agile CRMは、セールスイネーブルメント、マーケティングの自動化、カスタマーサービスが可能なプラットフォームですが、顧客データベースソフトウェアも提供しています。 このプラットフォームでは、データ収集、情報の整理、コミュニケーションを一元管理しています。 顧客データソフトウェアとしてAgile CRMを使用する場合、クラウド型でのアクセスとモバイルアプリへのアクセスが可能です。

1つの画面から、連絡先の管理、マイルストーン追跡、商談予約のスケジューリングができるため、チームはAgile CRMを使ってプロジェクトを一元管理できます。 同社のプラットフォームでは、オムニチャネルマーケティングのオプションがあるため、ソーシャルメディア、Webサイト、メール、その他のコミュニケーション形式を使って顧客にコンタクトすることもでます。 また、顧客へのアンケートなどのフィードバックオプションを使用して、そのソースから直接データを収集することができます。

機能と特徴：

• ダッシュボード
• 自動化
• インテグレーション
• パイプライン管理
• スマートビュー
• クラウドベース

料金プラン：ユーザー1人あたり月額9.99ドルから（年払い）。 無料プランが利用可能です。

堅牢な顧客データベースソフトウェアは、企業が顧客情報を効果的に管理・分析するのに役立ちます。 顧客データベースソフトウェアを選ぶ際は、以下のポイントが重要になります。

• AIと自動化：AIは、膨大な量の顧客データを瞬時に分析してパターン、傾向、好みを特定できるインサイトを提供できるので、企業はそれに応じてサービスをカスタマイズできるようになります。 180億件もの実際のやり取りにもとづき構築されたZendeskのような、事前にトレーニング済みのAIを搭載したソフトウェアを推奨します。
• 総保有コスト（TCO）の低さ：ソフトウェアのTCOを評価する際は、ライセンス料、実装コスト、メンテナンス費用、切り替え時の費用、透明性のある価格設定を考慮することが重要です。
• 使いやすい：使いやすいソフトウェアは、トレーニングコストを最小限に抑え、ユーザーの普及率を高め、サポート担当者の満足度を向上し、ビジネス成果を促進することができます。
• 拡張性と即応性：ビジネスの成長と変化するニーズに適応できるソフトウェアを導入することで、急速な変化を遂げる市場においてデータ容量の増加やサービス速度の向上などの対応が可能となります。
• エンタープライズクラスのセキュリティ：顧客データベースソフトウェアは機密データを保存するため、エンタープライズクラスのセキュリティに投資することで、不正アクセスやその他のセキュリティ侵害などの脅威を軽減することができます。

これらの機能を搭載した顧客データベースソフトウェアを選択することで、顧客中心戦略を構築し、生産性を向上し、投資を最大化することができます。