2024年の成功を後押しするワークフォースマネジメントソフトウェア12選

ZendeskのCXトレンドレポート2023によると、過去1年間のサポート対応について好印象を持っている消費者はわずか56%にすぎません。 顧客の不満を招く要因は数多く考えられますが、ビジネスを運営する内部のアプローチがその筆頭に挙げられます。

ワークフォースマネジメント（WFM）とは、従業員の管理や業務の最適化、顧客の期待を上回るカスタマーエクスペリエンス（CX）の提供に役立つ一連のプロセスとテクノロジーの総称です。 この記事では、組織の効率を高め、顧客が満足できるサポート対応を実現する上で効果的なワークフォースマネジメントソフトウェアを12点取り上げ、詳しく説明します。

このガイドの詳細：

• ワークフォースマネジメントソフトウェアとは？
• ワークフォースマネジメントソフトウェアの比較チャート
• ワークフォースマネジメントソフトウェア12選
• ワークフォースマネジメントソフトウェアの必須機能
• ワークフォースマネジメントソフトウェアの利点
• 適切なワークフォースマネジメントソフトウェアの選び方
• よくある質問
• ワークフォースマネジメントソフトウェアを実際に試す

ワークフォースマネジメントソフトウェアとは、従業員のスケジュール管理や生産性の監視、労働法の順守、長期的な目標の設定などに役立つツールです。

組織がワークフォースマネジメント（WFM）を取り入れることは重要ですが、WFMの取り組みを円滑に実践できる環境を整えることも大切です。 ワークフォースマネジメントソフトウェアは、スケジューリングやパフォーマンスの監視、給与計算などのWFMのプロセスを管理者が可能な限りスムーズに実践できるようにすることで、戦略を実行に結びつける役目を担います。

以下に、12点の優れたワークフォースマネジメントソフトウェアを比較した表を用意しました。 表には、各ソフトウェアの価格や無料トライアルオプションの有無、機能などの情報を記載しています。

それでは、ビジネスに最適なソフトウェアに投資できるよう、価格や機能など、各ソフトウェアの特徴を詳しく説明します。

1. Zendesk（Tymeshift）

Zendeskは、カスタマーエクスペリエンスの向上を目指す企業の信頼できるパートナーとして高い評価を受けており、G2の2023年のカスタマーサービス製品ランキングで第1位を獲得しています。 そして現在、ZendeskがTymeshiftを買収したことで、Zendeskだけのために開発された最新のAI搭載ワークフォースマネジメント機能を統合して、究極のCXを提供できるようになりました。 両プラットフォームの強みを組み合わせることで、ワークフォースマネジメントに不可欠な機能を取り入れ、WFMの取り組みを刷新できます。

• AIを活用した需要予測：高精度の人材調整予測で需要を特定し、必要なエージェントの人数と場所を正確に把握できます。
• 自動スケジューリング：Zendesk WFM (formerly Tymeshift)は企業の人員調整の予測結果を考慮して、効率的なスケジュールを自動的に作成します。そのため、スプレッドシートにシフトを手入力する手間を省けます。
• レポート生成と分析：キャパシティやパフォーマンス、全体的な生産性を把握できるレポートをリアルタイムおよび過去にさかのぼって作成できます。

Zendesk WFM (formerly Tymeshift)を利用するには、まずZendeskを購入していただく必要がありますが、利用可能な両製品の機能に目を通せば、他のワークフォースマネジメントソリューションを探す必要性を感じなくなるでしょう。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• AIを活用した需要予測
• 自動スケジューリング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 稼働率/占有率の監視
• シームレスな対応を可能にするエージェント向け機能
• Zendeskとの完全な統合

料金プラン：

• Professional：ユーザー1人あたり月額15ドル
• Enterprise：ユーザー1人あたり月額30ドル
  *年払いプラン

• 無料トライアルを始める
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• デモを申し込む

無料トライアル：

14日

2. BambooHR

BambooHRは、HR（人事）業務のアプローチをワークフォースマネジメントに採用したプラットフォームです。 従業員の稼働時間の追跡やパフォーマンス監視をはじめとする従来のWFM機能に加えて、採用やオンボーディング支援などの機能も搭載されています。

BambooHRでは、勤務時間、有給休暇情報、標準ワークフローなどを一つの管理画面で確認でき、WFMプロセスの合理化を進められます。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• フィードバックと感情分析ツール
• パフォーマンス管理
• 応募者追跡
• 従業員のエンゲージメント評価
• 有給休暇追跡

料金プラン：

• 要見積

無料トライアル：

7日

3. Papaya Global

Papaya Globalは、複数の国や地域に従業員を抱える企業を対象とした給与計算・支払いソリューションです。 財務に重点を置いており、給与計算、分析、従業員福利厚生支援に便利なソフトウェアです。

Global Papayaには、オンラインペイメントやグローバルペイメントなどの分析機能が搭載されており、チームのパフォーマンスについて財務面から全体像を確認できます。 また、経営者は給与明細やワークフォース分析データを通じて、個人にスポットライトを当ててより詳しいデータを取得することも可能です。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• ワークフォース分析
• 従業員向けポータルサイト
• 給与計算システムの統合
• 総合データ収集
• グローバルペイメント

料金プラン：

• 給与計算プラットフォームライセンス：従業員1人あたり月額3ドル
• SaaS形態：従業員1人あたり月額3ドル
• フルサービス給与計算：従業員1人あたり月額12ドル
• データおよびインサイトプラットフォームライセンス：1拠点につき月額150ドル

無料トライアル：

利用不可

4. Deel

正社員、契約社員、代理雇用（EOR）の従業員で構成されるチームであっても、HRプラットフォームのDeelがあればワークフォースマネジメントを効果的に進められます。 Deelは、現地チームやグローバルチームの管理に役立ちます。

カスタムダッシュボードや給与計算レポートなどの機能により、ユーザーは経費や従業員のパフォーマンスを把握できるほか、セルフサービスオンボーディング機能を使用して、採用プロセスを効果的に実施できます。

機能：

• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 組織図
• レポート生成と分析
• 従業員プロフィール
• チームワークフロー
• オンボーディング（新規採用処理）とオフボーディング（退職処理）

料金プラン：

• Deel HR：無料（機能制限あり）
• 業務委託者： 月額49ドルから
• 海外在住人材の雇用： 月額599ドルから
• イミグレーション： 要見積（営業担当）
• グローバル・ペイロール： 要見積（営業担当）

無料トライアル：

該当なし

5.monday.com

ワークフォースマネジメントソフトウェアのmonday.comは、すべての作業、プロセス、ツール、ファイルを一元管理できるプラットフォームであり、管理者も従業員も一つの画面で必要な情報を把握できます。 monday.comには、プロジェクト管理、事業運営、目標設定、戦略設定などの機能も備わっています。

同製品のWFMプロセスは、目標と目的、プロジェクトとプロセス、そして、タスクの3つのレベルで構成されています。 この3つのプロセスを通じて、企業は目標と行動計画を作成し、目標達成に必要なワークフローを定められます。 また、管理者はタスク管理やToDoリストを活用して、従業員が目標達成に向けて生産性を維持できるように後押しすることが可能です。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• AIを活用した需要予測
• 自動スケジューリング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 稼働率/占有率の監視
• コード不要のカスタマイズ機能
• カスタムワークフロー

料金プラン：

• 無料：0ドル（2人）
• ベーシック：ユーザー1人あたり月額8ドル
• スタンダード：ユーザー1人あたり月額10ドル
• プロ：ユーザー1人あたり月額16ドル
• エンタープライズ： 要見積（営業担当）
  *表示価格は年額一括払いの金額

無料トライアル：

14日

6. Connecteam

Connecteamは、あらゆる規模の現場勤務チームを支えるソフトウェアです。 管理者が従業員とのコミュニケーション、研修、管理を容易に行えるようにすることが、このプラットフォームの主な役割です。

チームスケジュール調整、ワンクリック式給与計算、勤怠管理などの機能を用いて、スケジュール作成や従業員の勤務時間の追跡を自動化できます。 また、モバイルチェックリストとタスク管理機能により、チームが常に連絡を取り合える体制を整えられるほか、従業員とマネージャーはそれぞれの責任をより明確に理解できるようになります。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• チームスケジューリング
• ワンクリック式給与計算
• ジオフェンシング
• ナレッジベース
• オンボーディング

料金プラン：

• Small Business：無料（10人まで）
• Operations Basic：月額29ドル（30人まで）
• Operations Advanced：月額49ドル（30人まで）
• Operations Expert：月額99ドル（30人まで）

無料トライアル：

14日

7. UKG

UKGは、従業員の管理を通じて企業の人事業務およびワークフォースマネジメントを支援する製品です。 関係構築と優れた職場環境づくりを考慮した機能が搭載されています。

このプラットフォームは、企業が優秀な人材を採用し、従業員にスキルアップの目標を設定する上で役立ちます。 また、スケジュール作成を通じて従業員のワークライフバランスを推進できるように管理者をアシストします。 さらに、レポートと分析機能を活用することで、目標達成に向けてビジネスの進捗状況を追跡できます。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• 自動スケジューリング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 採用とオンボーディング
• 自動給与計算処理

料金プラン：

• 要見積

無料トライアル：

利用不可

8. ADP

ADPは主に人事・税務向けのプラットフォームであり、あらゆる規模の企業のワークフォースマネジメントに利用できます。 カスタマイズ可能なダッシュボードや電話アプリ、セルフサービス機能などを搭載し、最新式のインターフェースを用意しています。

また、自動スケジューリング、勤怠管理、欠勤管理などのスケジューリング機能により、管理者側は1週間を通してチームのスケジュールを立て、チェックできます。 さらに、分析とインサイト機能を介して、チームのパフォーマンスを把握することが可能です。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• 自動スケジューリング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 欠勤管理
• レポート生成と分析
• 給与計算システムの統合

料金プラン：

• 要見積

無料トライアル：

利用不可

9. Workday

Workdayは、グローバルなチームを抱える企業を念頭に置いたワークフォースマネジメント機能を提供しています。 この製品を使用すると、管理者は柔軟に、なおかつスピーディーに従業員のニーズに応えられるようになります。

AIを活用したスケジュール作成機能や需要予測、ワークフォース最適化を基にスケジュールを作成できるほか、従業員はシフト交換機能を用いてそれぞれの都合に合わせてスケジュールを調整できます。 Workdayは、面接のスケジュール管理、採用、オンボーディングなど、採用プロセスに関連する業務も支援します。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• AIを活用した需要予測
• 自動スケジューリング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 稼働率/占有率の監視
• ワークフォース最適化
• オンボーディング（新規採用処理）とオフボーディング（退職処理）
• ジオフェンシング

料金プラン：

• 要見積

無料トライアル：

利用不可

10. Rippling

Ripplingは、人事、IT、財務を対象としたワークフォースマネジメントプラットフォームです。 従業員の給与、福利厚生、経費をすべて1つのダッシュボードから把握できます。

Ripplingの人事向け機能は、勤怠管理、採用、人員計画などにおいて、企業を支援することを目的としています。 一方、ITと財務向け機能は、デバイス管理、経費管理、コーポレートカード管理などに便利です。 また、ワークフォースマネジメントに活用可能なレポートや分析機能、ワークフローの自動化、ポリシーの施行、カスタム権限などの機能も充実しています。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• AIを活用した需要予測
• 自動スケジューリング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 稼働率/占有率の監視
• 給与計算および福利厚生の管理
• レポート生成と分析

料金プラン：

• ユーザー1人あたり月額8ドルから

無料トライアル：

利用不可

11. Paylocity

Paylocityは、従業員エクスペリエンスの向上を謳う人事・給与計算ソリューションです。 オールインワン型のワークフォースマネジメントプラットフォームとして、人材管理、勤怠管理、福利厚生管理などの主要な領域において必要な機能をすべて搭載しています。

たとえば、自動スケジューリングと従業員のシフト交換機能は、管理者と従業員にとって適切なスケジュールを作成する上で便利です。 また、採用やオンボーディング、研修に役立つ機能が備わっており、採用活動や新入社員研修の実施時に重宝します。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 稼働率/占有率の監視
• 採用とオンボーディング
• 従業員のシフト交換
• ジオフェンシング
• リモート出退勤管理

料金プラン：

• 要見積

無料トライアル：

利用不可

12. Paycom

Paycomは、人事業務と給与計算に特化したワークフォースマネジメントプラットフォームです。 この製品を導入すると、従業員自身で給与計算の大部分を行えるようになるだけでなく、情報が正しいことを確認したり、データを管理したりできるようになります。

Paycomの給与計算システム「Beti」では、給与の確認や承認、有給休暇、経費、福利厚生など、給与に関するあらゆる情報を従業員側で管理できます。 なお、出退勤管理や勤怠管理ツールをはじめとする機能も搭載されており、管理者側からも従業員の記録を確認することが可能です。

機能：

• リアルタイムトラッキング
• カスタマイズ可能なパフォーマンスレポート
• 勤怠管理
• 人材管理
• オンボーディング

料金プラン：

• 要見積

無料トライアル：

利用不可

ワークフォースマネジメントソフトウェアを選択する際は、以下の重要な機能が搭載されていることを確認すべきです。

ワークフォースマネジメントソフトウェアは、組織を支援する各種機能を搭載しています。 以下に、WFMプロセスを実行することで得られる主なメリットをいくつかご紹介します。

コストの削減

AIを活用した予測、自動スケジューリング、稼働率・占有率の追跡などを用いて、企業は適切な時期に適切な人数の従業員を確保できます。 その結果、残業代の削減につながるだけでなく、人事の予算を効率よく利用できるようになるため、人件費を減らせます。 さらに、自動化を介して、ワークフォース管理者の業務を効率化することで、スケジュール作成のような雑務を減らし、総合的な戦略やパフォーマンスに重点を置いて仕事に取り組める環境を作れます。

戦略的プランニング

計画を戦略的に立案できる機能が、ワークフォースマネジメントソフトウェアには必要です。 この機能を介して、人員調整のニーズの度合いや研修の必要性、リソースの配分、短期および長期の目標について、企業は過去とリアルタイムのデータを基に意思決定を行えるようになるためです。 精度の高い推測機能を用いて、企業は新たなトレンドを先取りし、未来に備えることが可能になります。

生産性の向上

最適化はワークフォースマネジメントソフトウェアの使命です。Zendesk WFM (formerly Tymeshift)では、稼働率/占有率の追跡をはじめとする機能を複数用意しており、社内ヘルプデスクやサポートエージェントが効率よく働けているかどうかを確認できます。

自動化機能もまた、管理者の生産性向上において重要な役目を担っています。 たとえば、スプレッドシートを使って手作業でスケジュールを作成するのではなく、Zendesk WFM (formerly Tymeshift)を使えばわずかな時間で合理的なスケジュールを作成できます。

従業員満足度の向上

ワークフォースマネジメントソフトウェアは、予測を基にスケジュールを決められるほか、使いやすさも兼ね備えており、従業員の満足度向上に貢献します。 自動スケジューリングとAIを活用した予測は、効率を改善し、不要な残業をなくせるだけでなく、休暇申請を処理する上でも有効です。これらすべてが従業員のワークライフバランスにプラスに働きます。 さらに、Zendesk WFM (formerly Tymeshift)などの製品は、一元管理可能なエージェントダッシュボードに加えて、使いやすい指標やタイムシート機能、シームレスなエージェントエクスペリエンスを促進するその他の機能も提供しています。

組織に最適なワークフォースマネジメソフトウェアを特定できずに苦労するかもしれません。 そんなときは、候補の製品が組織のニーズと目標に合致していることを裏付けるため、以下の要素に着目するとよいでしょう。

用途を考える

企業によってニーズは異なります。たとえば、自動スケジューリングとエージェントの生産性を重視する企業もあれば、給与計算支援と分析を優先する企業もあります。 組織が抱える課題を特定し、用途に適したワークフォースマネジメントソフトウェアを選択しましょう。 製品によっては、自社のニーズに適していない可能性もあるので注意が必要です。

ベンダーの評判を確認する

ワークフォースマネジメントソフトウェアを少数の候補に絞り込めたら、つづいてベンダーの評判をチェックします。 可能であれば、オンラインレビューや同業者からの推薦を参考にして、好意的なフィードバックや信頼に値する実績があることを確かめましょう。

また、そのベンダーがエンタープライズグレードのセキュリティ対策を講じ、自社および顧客のデータを安全に保管できる体制が整っていることも確認すべきです。 たとえば、Zendeskは、業界で認められたセキュリティとプライバシーのフレームワークを土台に据え、数多くのコンプライアンス認証を取得しています。

統合して業務に簡単に活用できることを確認する

ワークフォースマネジメントソフトウェアは、業務全体で使用するため、使いやすさと効果を兼ね揃えた製品を選ぶ必要があります。 他のツールとの統合の柔軟性を評価し、従業員が使い方をすぐに理解できるソフトウェアが理想です。

そして、その代表格に挙げられるのがZendesk WFM (formerly Tymeshift)です。 Zendesk WFM (formerly Tymeshift)はZendeskとの連携を考慮して設計されており、シームレスな統合が可能です。 つまり、すでにZendeskを使用しているチームは、統合後すぐにZendesk WFM (formerly Tymeshift)を活用できます。

ビジネスの規模に合わせて拡張できることを確認する

企業は成長と発展を遂げていきます。そのため、システム全体の見直しを行うことなく、企業の拡大ともに拡張できるワークフォースマネジメントソリューションが必要です。 また、Zendeskが最優先事項としている総所有コストが低いことと、すぐに価値を実感できることを約束する製品を探すべきです。