Zendeskがちょうど7年前にCSR(企業の社会的責任)活動を始めたとき、私たちはまだ60人ほどの組織で、CSRと言ってもサンフランシスコ・テンダーロイン地区のコミュニティでボランティア活動に参加するくらいの活動しか行なっていませんでした。
しかし、貧困のサイクルと貧困に苦しむ人たちを救う非営利団体GLIDEとの出会いによって、貧しい人たちに食事を提供する活動を始めました。それをきっかけに、他にも市の公共事業や街路整備に参加し、St. Anthony Tech Labでホームレスの人たちや低所得の人たちの支援を行いました。このような機会と小さな貢献を積み重ねるうち、私たちと地域の人たちとの距離は徐々に縮まり、私たちの企業文化と事業に地域の人たちが少しずつ共感していく過程を目の当たりにしました。
今日では、テンダーロイン地区における繋がりはさらに増え、また活動に参加する社員も増えて、会社の成長とともにCSRの取り組みも拡大してきました。このような活動を通じて、私たちはオフィス内外でかけがえのない関係を構築することができたと感じています。しかし、今や私たちは2000人以上の社員を抱えるグローバル企業となり、オフィスを世界13カ所以上にかまえています。エリアごとに積み重ねてきた一つひとつの小さな貢献を、今度はグローバル戦略に合わせていかなければならないという新たな課題にも直面しました。
私たちが何年もの活動の中から学んだことをこれからご紹介しますが、CSR活動の成果が芽を出してだんだんと規模が大きくなっていくとき、ぜひ皆さんには次のようなアクションを意識的に行っていただきたいと思います。
耳を傾けること
アンケートなどで社員に関心を持っていることを聞き、彼らの情熱を傾ける新しい機会を探してみてください。そして非営利団体のパートナーに、本当に必要なものについて聞いてみましょう。ボランティア活動を率先して行なっているキーパーソンと会話するのも良いかもしれませんし、あるいは、地域の人たちをオフィスに招いて昼食会を開くのも良いと思います。地元地域のコミュニティに耳を傾けて、どうすればコミュニティの一員になれるかを学びましょう。。また、地元の人たちが挑戦していることや課題はあるでしょうか。もしあるとしたら、企業としてまたは個人として協力できることはないでしょうか。課題解決にともに取り組むのも良いアプローチだと思います。
一人ひとりの持っているスキルを使って貢献する
組織が成長を続けていく中でZendeskの社員は、地域社会に貢献できるスキルを知らず知らずのうちに身につけることができました。たとえば、2014年には、St. Anthony'sと提携して、ホームレスと低所得者をシェルター、食品、医療などの重要なサービスやリソースと結びつけるモバイル向けアプリ「Link-SF」を開発しました。このアプリの開発で最大のメリットだったのは、St. Anthonyは先端研究を活かしながら公共事業の専門知識が得られ、Zendeskのエンジニアたちは地域社会でのノウハウを共有しながら先進技術への知見を得ることができたことです。エンジニアの中心グループは、Link-SFポータルやその他のプロジェクトをサポートするため継続的にグループで集まっています。
組織内の有機的なグローバル連携を生み出すCSR
CSRは、社員やチームがタイムゾーンを超えて連携することを可能にします。 2017年秋には、7つのオフィスがグローバルなCycling Without Ageプログラムに参加。私たちは、社員ボランティアが高齢者とプログラムを楽しめるように、特殊な自転車(trishaw bicycles)を購入しました。このプログラムを通じて、社員は地域社会の高齢者や世界中の他拠点の社員との関係を構築しています。
ビジネスと連携する
2015年には、Zendesk Neighbor Foundationを立ち上げ、世界中に私たちのコミットメントを拡大させました。Zendeskは、有料プランをご契約いただいたすべてのアカウントを対象に1シートあたり、1か月に1ドルを寄付することにしましたが、ネイバー・ファンデーションは、資金を投資してくださったクライアントなしには不可能でした。これは本質的に地域とクライアントとを結びつけ、それぞれが地域社会に対する活動の一部になっています。
私たちZendeskがCSR活動の中で学んできたすべての教訓の中で、おそらく最も重要なのは地域の良き仲間になるということです。企業は社員たちで構成され、その社員たちは彼らが住んでいる地域社会と様々な繋がりや関わりを持っています。どこにいても、周りの人に対して親しみと感謝の心を持ち続けることを忘れずにいたいものです。
もし自社のCSRプラットフォームを構築することに興味がある方はksalance@zendesk.comまでご連絡ください。